椅子の種類と特徴｜シーン別で選び方のポイントを解説

公開日:2023.7.30 更新日:2023.12.18

仕事や食事など、椅子は生活のあらゆるシーンにおいて欠かせない家具の一つです。椅子と一口に言っても種類はさまざまで、用途、デザイン、機能、素材など特徴はそれぞれ異なるため、シーンに合わせて最適な椅子を選ぶことが重要といえます。

本記事では椅子の種類と特徴について解説します。シーン別における椅子の選び方のポイントを押さえれば、快適な空間づくりが可能になるでしょう。自宅やオフィスなどで使用する椅子をお探しの方は、ぜひ本記事をお役立てください。

椅子の種類を選ぶ際のポイント

椅子は種類によって特徴が異なります。各シーンに適さない椅子を選んでしまうと、正しい着座姿勢を保てず身体が疲れてしまったり、リラックスできなかったりと、期待する効果を得られない可能性があるでしょう。

そのため、椅子の種類を選ぶときは以下のポイントを確認することが大切です。

• 椅子の使用を想定しているシーン
• 椅子の素材やデザイン
• 背もたれの形状や大きさ
• 着座姿勢のサポートやアームレストなどの機能性
• 椅子の座り心地
• 椅子に期待する効果

オフィスやテレワークに最適な椅子の種類

オフィスやテレワークに最適な椅子の種類として代表的なものは、以下の通りです。

• オフィスチェア、ワークチェア
• ゲーミングチェア
• スタッキングチェア

オフィスチェア・ワークチェア

オフィスチェア・ワークチェアは、パソコン作業や勉強を行うときに使用する椅子のことです。脚元にキャスターがついているタイプが多く、座る・立つなどの動作がしやすい構造になっています。

オフィスチェア・ワークチェアによって、高さを調節できる昇降機能、首を支えるヘッドレストや腕を支えるアームレスト、身体を支えるロッキング機能が備わっているタイプなど機能もバリエーションが豊富なので、身体への負担を軽減しながら作業ができるでしょう。

また、長時間座っていても蒸れないようにメッシュ素材が使われているものもあり、快適に作業しやすいように設計されている点も特徴です。人間工学に基づいた設計の椅子を選べば、作業効率の向上にもつながるでしょう。

ゲーミングチェア

ゲーミングチェアは、デスクでゲームをプレイするために開発された椅子のことです。ヘッドレストやアームレスト、クッション、足乗せができるオットマンなど、身体の負担を軽減し、長時間座っていても疲れにくいようにさまざまなサポート機能が備わっているものが多い点が特徴といえます。機能性の高さゆえに、プロゲーマーにも愛用されている椅子の一つです。

角度を調節できるリクライニング機能が備わっているものもあるので、自身にフィットした姿勢で作業しやすいでしょう。長時間の着席に適した設計のため、デスクワークにも利用可能です。

スタッキングチェア

スタッキングチェアは、積み重ねが可能でコンパクト収納ができる椅子のことです。軽い素材が採用されているので持ち運びがしやすく、会議室やオフィス、公共施設、セミナールームなどで補助的な椅子として使用されることが多いでしょう。全社的なミーティングを行う際や社内外セミナーを開催する際に、重宝すること間違いなしです。

また、スタッキングチェアと似たものに「フォールディングチェア」があります。折りたたんで収納できる椅子なので、スタッキングチェアよりもコンパクトに収納しやすく、省スペース化にも役立ちます。

リビングに最適な椅子の種類

リビングに最適な椅子の種類として代表的なものは、以下の通りです。

• ソファ
• ロッキングチェア
• イージーチェア
• クライニングチェア

ソファ

ソファは、背もたれがある長椅子のことです。羽毛やウールが詰められていてクッション性が高いため、座り心地が良い点が特徴といえます。座面が広いのでゆったりと座りやすく、足を伸ばしてくつろげるでしょう。

また、脚がないタイプのものや木製の脚がついたもの、肘掛けがあるものなど、多種多様なデザインがあり、自分の好みや自宅の空間にマッチしたものを選べます。中には背もたれを倒せるものもあるため、ベッドとして使うことも可能です。

座るだけでなく寝そべってリラックスしたいという方にも最適な椅子といえるでしょう。

ロッキングチェア

ロッキングチェアは、椅子の脚の先端部分が緩やかにカーブしていて、座ると前後に揺れる椅子のことです。映画などでよく登場する椅子なので、ロッキングチェアに憧れを抱いている方もいるでしょう。

背もたれが高いのが特徴で、自然と深く腰をかけて身体を預けやすい構造になっているため、長時間座っていても疲れにくいです。身体の動きに合わせて緩やかに揺れるので、ゆったりとした気持ちでくつろげます。

金属製、木製、ラタン製などさまざまな種類が用意されているのも魅力です。

イージーチェア

イージーチェアは、楽な姿勢で休むための1人掛け用の椅子のことで、「安楽椅子」や「リラックスチェア」と呼ばれることもあります。座面が大きく、肘掛けがついているのが特徴です。

また、クッション性のある素材が採用されていて背もたれが傾斜しているため、座り心地が良く、楽な姿勢でくつろげるでしょう。中にはリクライニング機能がついているものもあり、背もたれの角度を調節したい方にもおすすめです。

デザインも豊富なので、好みやインテリアにマッチしたものを選べます。リビングやデッキで使用されることが多く、リラックスできる空間づくりに最適な椅子といえるでしょう。

リクライニングチェア

リクライニングチェアは、背もたれを倒してくつろげる椅子のことです。足を伸ばすことも可能なので、仰向けのような姿勢でゆったりとリラックスできるでしょう。

テーブルとあわせて使用するよりも、読書や映画鑑賞などの際に単独で使用することが多いです。ただし、背もたれを倒して脚を伸ばすとなると場所を大きく使うため、スペースに余裕がないと配置が難しい点には注意しなければなりません。

リクライニングチェアの購入を検討する際は、リビングのスペースや配置方法を念頭に置いて商品選びを行うようにしましょう。

ダイニングや飲食店に最適な椅子の種類

ダイニングや飲食店に最適な椅子の種類として代表的なものは、以下の通りです。

• ダイニングチェア
• スツール
• カウンターチェア
• ハイチェア
• 座椅子

ダイニングチェア

ダイニングチェアは、主にダイニングで使われる椅子のことで、食事の際に使用されます。木製や座面にファブリックやレザーが使用されたタイプのものがあり、デザインも多種多様です。

床が傷つかないように脚先にカバーや滑りにくい素材が採用されているものもあるので、賃貸物件に住んでいる方も床の傷を気にする必要なく、安心して使用できるでしょう。

食事以外のシーンでも使用する場合や長時間座る場合は、疲れにくいアームレストがついたタイプがおすすめです。デザインが豊富なだけに、用途やインテリアに合わせて選びやすいでしょう。

スツール

スツールは、背もたれや肘掛けがない簡易タイプの椅子のことです。立つ・座るなどの動作がしやすいため、お店の入口のような人の出入りが多い場所に設置されることが多いです。

脚の長さはさまざまで、バーやレストランのカウンターで採用される脚の長いタイプのものは「ハイスツール」と呼ばれています。また、座面下が収納スペースとして使えるボックススツールや、積み重ねができるタイプのものもあり、コンパクトな設計で省スペース化にも役立ちます。

また、大きさや素材だけでなく、形状も座面が丸いものや四角いものがありバリエーションが豊富なため、オシャレなデザインをお探しの方も機能性を重視したい方も自分に合ったものを選べます。

カウンターチェア

カウンターチェアは、バーやレストランなどのカウンターで使用される脚が長いタイプの椅子のことです。身長に合わせるよりもカウンターの高さに合わせて選ぶことが重要といえます。

座面高はテーブルの高さから20-30cm程度低いものを選ぶと、座り心地の良さを感じられるでしょう。また、足が置けるタイプのものであれば、リラックスしながら座れるので、ゆったり過ごせるような空間づくりがしやすくなります。

高さが合わない場合は脚をカットして調節する、あるいは高さが調節できる機能が備わっているものを選んで調節することをおすすめします。

ハイチェア

ハイチェアはベビーチェアの一種で、子供がダイニング―テーブルで食事をするために用いる椅子のことです。座面の高さを調節できるタイプのものであれば、子供の成長に合わせて使い続けられるでしょう。

子供がいる家庭や子連れの客層が見込める飲食店にも利用できます。デザインが豊富でオシャレなものも販売されているので、インテリアにも馴染みやすいのが特徴です。

座椅子

座椅子は、床や畳などの上に座るときに足やお尻が痛くならないように着席をサポートする座面が低い椅子のことです。主に旅館や和室で用いられる椅子ですが、最近ではリビングなど現代的な空間で使用されるケースも多く見受けられます。 背もたれがついており、中にはリクライニング機能が備わったものもあるのが特徴です。こたつやローテーブルで食事をするときに最適なので、和室がある家や和食をメインとした飲食店はもちろん、こたつを使用する機会が多い冬場にも活用できます。

その他の椅子の種類

上記で紹介した以外にも、さまざまな椅子の種類があります。ここでは、日常シーンで触れる機会がある椅子の中から代表的なものをいくつかご紹介します。

• ラウンジチェア
• ベンチ
• シェーズロング

ベンチ

ベンチは、座面が横に長い椅子のことです。一般的にベンチは公園や公共施設などの屋外で見かけますが、室内でも使い方次第で便利に活用できます。たとえば、ダイニングに配置した場合、席を詰めれば複数人で座れるため、急な来客にも困らないでしょう。

テーブルの下に収納できるタイプのものであれば、省スペース化にも役立ちます。背もたれがないものであれば逆向きに座ることも可能なので、開放感のある柔軟な居住空間づくりができるでしょう。

ただし、ソファのようにくつろぎやすさを重視して設計されているわけではないため、必ずしも座り心地が良いとはいえません。毎日の生活で使うなら、クッション性の高いものを選んだり、クッションや座布団を敷いたりするなど、座り心地を良くするための工夫をするのがおすすめです。

シェーズロング

シェーズロングは、ソファの一種で、フランス語で「長椅子」という意味を持つ椅子のことです。背もたれに対して座面が長く、足を伸ばしてくつろげるでしょう。休息や映画鑑賞の際にも重宝します。

本革やファブリックといった素材が使用されており、高級感があるものも多いため、ホテルのロビーに置かれていることもあります。一方、モダンでオシャレなデザインのものもあるのでリビングにも設置しやすく、用途やインテリアに合わせてデザインを選べるでしょう。

シーンごとにおすすめの椅子

椅子は用途やシーンに合わせて最適なものを選べば、快適な居住・オフィス空間づくりが実現可能です。オフィスやリビング、ダイニングなど、どこで使用するのかによっても重視すべきポイントは異なります。

特に長時間座ることを想定して椅子を選ぶ際は、デザイン性だけでなく機能性も高いものを選ぶことが大切です。

最後に、シーンごとにおすすめの椅子をご紹介します。ぜひ椅子選びの際にお役立てください。

アクトチェア

Act（アクトチェア）は、オフィスシーンで活用できるワークチェアです。座る姿勢や身体の動きにフレキシブルに順応し、快適な座り心地をサポートします。座の奥行調節機構により、座った状態で体格に合ったポジショニング設定も行えるでしょう。また、アジャスタブル肘が備えられているので、肘当てを自在に動かしやすく、自然な姿勢やリラックスした状態で作業を行うことも可能です。カラーバリエーションも豊富ですから、オフィス空間だけでなくホームインテリアにも馴染むでしょう。

アクトチェアの詳細はこちら

バーテブラ03

vertebra03（バーテブラ03）はカスタマイズ性が高く、オフィスユースからリビングユースまでシーンやライフスタイルに合わせて選べるワークチェアです。正しい着座姿勢をサポートしてくれる座のスライド機能により、前傾、直立、後傾、ストレッチなどあらゆる姿勢で作業を行えるでしょう。また、座面の回転機構が備わっており、座ったまま身体の向きを自在に変えられるため、快適な立ち座りができます。コンパクトな設計で、空間のコーディネートがしやすい点も魅力です。

バーテブラ03の詳細はこちら

【チェア】torteU（トルテユーチェア）

torteU（トルテユーチェア）は、スマートな設計かつシンプルな形状のオフィスチェアです。デュアルモーションロッキング機能が備わっているため、腰をサポートするだけでなく目の疲れも軽減して快適なデスクワークを実現します。背・座クッションは取替え・交換が可能なロングライフ設計なので、長期間使用することもできるでしょう。また、カラーバリエーションも豊富で、ホームインテリアやオフィスの内装に合った椅子選びが可能です。

torteU（トルテユーチェア）の詳細はこちら

まとめ

椅子にはさまざまな種類があり、用途やデザイン、機能、素材などがそれぞれ異なります。用途やシーンに合った椅子選びをするためにも、種類ごとの特徴をしっかり理解することが大切です。

また、ホームインテリアやオフィス空間の雰囲気にマッチしたテイストの椅子を選ぶことも、居心地の良い空間づくりには欠かせません。

これから椅子選びをする方は、今回ご紹介した椅子の種類の特徴やポイントを参考に、ぜひ目的に応じた最適な椅子選びを行ってみてください。