オフィス回帰のメリットと課題|出社を促進するポイントを解説

公開日:2023.7.30 更新日:2023.12.18

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークが急速に浸透しました。フレキシブルな働き方の選択肢が生まれたものの、感染者数の減少によってテレワークを廃止し、オフィス回帰する企業も増えています。

オフィス回帰を促進させるためには、オフィスの役割とオフィス回帰のメリットをしっかり把握するとともに、出社に伴う課題を解決して従業員が働きやすい環境を整えることが重要です。

そこで本記事では、オフィス回帰のメリットと課題、オフィス回帰を促進するポイントについて解説します。

オフィスが果たす役割を理解して、従業員のモチベーションやパフォーマンスを最大限に高める快適なオフィス環境を整えましょう。

オフィス回帰が加速する背景

オフィス回帰が加速する背景として、感染者数の減少以外にも、マスク着用の基準緩和や「5類感染症」への引き下げなどの新型コロナウイルスの政府による対策緩和が挙げられます。

月刊総務の「オフィスについての調査」によると、今後の働き方について2020年度は「オフィスとテレワークの融合」と回答した企業が71.3%で最も多く、次いで「オフィスメイン」と回答した企業が25.4%でした。しかし、2023年度の調査結果では「オフィスとテレワークの融合」が67.4%、「オフィスメイン」が29.5%で順位の変動はなかったものの、オフィス回帰をする企業の割合が増えていることが分かります。

また、オフィスとテレワークのどちらが生産性が高く働けると思うかの質問に対して、2023年度の調査結果では「オフィス」と回答した人が74.6%、「テレワーク」と回答した人が25.4%となり、テレワークよりもオフィスのほうが働きやすいと感じている人が多い結果となっています。

テレワークの普及によって働き方は多様化したものの、テレワークは作業環境や通信環境の整備が必須、円滑なコミュニケーションが難しいなどの課題も多く、オフィスの価値を再認識する企業も増えているのでしょう。

出典:月刊総務オンライン「「オフィスの方がテレワークより生産性高く働ける」が上昇。2割の企業が「オフィス予算を増やす」」

オフィスが果たす役割

では、オフィスが果たす役割とは何なのかを解説していきます。

コミュニケーションの場

テレワークでは十分にコミュニケーションが取れないことから、従業員が不安や孤独を感じやすく、モチベーションの低下を招いてしまうなどの問題がありました。そのため、コミュニケーションの重要性を再認識した人も多いでしょう。

従業員同士が交流する、業務の進め方やアイデアについて話し合う、相談や雑談をするなど、仕事をする上ではリアルなコミュニケーションを行う場が必要です。オフィスは、社内外の人と直接触れ合えるコミュニケーションの場としての役割を担います。

従業員の絆や帰属意識の強化

オフィスで顔を合わせて交流することで、従業員同士の絆も生まれやすくなるでしょう。また、報告・連絡・相談も円滑に行えるようになるので、チームワークが生まれて企業や部署に対する帰属意識も高まりやすくなります。

生産性の向上

テレワークでは、コミュニケーション不足やチームとの連携のしづらさ、作業環境・通信環境が整備できないことから生産性の低下をもたらすケースが考えられます。

オフィスならファシリティが充実しており、コミュニケーションの活性化とチームワークの結束によって情報共有や連携がスムーズに行えるようになるでしょう。そのため、従業員が働きやすいオフィス環境は生産性の向上も期待できます。

適正なマネジメントの実行

オフィスではコミュニケーションが取りやすく、報連相やタスクの進捗確認をスムーズに行えることから、チームマネジメントがしやすくなります。また、メンタルの不調や孤独感などを感じている従業員がいた場合、周囲がその変化に気付きやすくなるでしょう。

従業員一人ひとりの状況を把握できる環境の構築は、適正なマネジメントにつながります。

オフィス回帰の課題

オフィス回帰にはさまざまな課題が伴うことも忘れてはなりません。ここでは、オフィス回帰の課題について解説します。

通勤に伴うストレスがある

オフィス回帰では通勤の手間がかかります。通勤は、他人との身体接触や密室空間による閉塞感、近くの人の体臭や乗客同士の会話、事故やトラブルにおける遅延などが原因で、ストレスを感じる人が多いでしょう。

通勤ストレスは蓄積すると、生産性の低下や健康への悪影響を招く可能性があります。そのため、通勤ストレスを緩和するための対策を講じることが重要です。

テレワークに比べてワークライフバランスを充実させにくい

テレワークは通勤時間を削減できることから、プライベートな時間を確保しやすく、ワークライフバランスの実現につながりました。一方、オフィス回帰では通勤が必須となるので、テレワークでプライベートに充てられていた時間を通勤に費やす必要が出てきます。そのため、テレワークに比べてワークライフバランスを充実させにくいという課題が生まれるでしょう。

コストがかかる

オフィス回帰を進めると、通勤にかかる交通費やオフィスの賃料、光熱費などさまざまなコストがかかります。そのため、オフィス回帰を推進する場合は、テレワークよりも人件費や経費が増大する可能性がある点に注意しなければなりません。

オフィス回帰を促進するポイント

オフィス回帰を促進するためには、従業員が働きやすい環境を整備することが大切です。ここでは、オフィス回帰を促進するポイントをご紹介します。

オフィスレイアウトの変更

従業員が快適な環境で仕事に取り組めるように、オフィスレイアウトの変更を検討してみましょう。具体的には、情報共有を行うスペース、雑談スペース、ミーティングスペースなどを設け、目的に合わせて働ける環境を用意します。

また、カフェスペースや個室ブースなど、従業員が個人利用しやすいスペースを作ることも大切です。

柔軟なワークスタイルの導入

全面的にオフィス回帰とするのではなく、仕事内容や体調、家庭の事情などに合わせてオフィスやテレワークで働けるようにすることで、従業員の満足度向上につながるでしょう。

また、オフィス回帰に伴う通勤ストレスを軽減する取り組みとして、時差出勤やフレックスタイム制を導入するのも有効です。

機能性の高いオフィス家具を揃える

オフィスは従業員が長時間過ごす場であり、作業を行う場です。そのため、機能性の高いオフィス家具を揃えて、従業員が働きやすい環境を整えることが大切といえます。特に、椅子は従業員が長時間座るものなので、疲労や身体への負担を軽減するものを選ぶと良いでしょう。

オフィス回帰におすすめのオフィス家具

先述したように、オフィス回帰を促すには、従業員の働きやすさを重視したオフィス環境を整えることが重要です。そのために、デザイン性だけでなく機能性の高いオフィス家具を選ぶようにしましょう。

最後に、オフィス回帰におすすめのオフィス家具をご紹介します。

アクトチェア

アクトチェア

Act(アクトチェア)は、オフィスシーンで活用できるワークチェアです。座る姿勢や身体の動きにフレキシブルに順応し、快適な座り心地をサポートします。座の奥行調節機構により、座った状態で体格に合ったポジショニング設定も行えるでしょう。また、アジャスタブル肘が備えられているので、肘当てを自在に動かしやすく、自然な姿勢やリラックスした状態で作業を行うことも可能です。カラーバリエーションも豊富ですから、オフィス空間だけでなくホームインテリアにも馴染むでしょう。

アクトチェア
価格 72,000円(税込)~
サイズ ハイバック:W680×D615×H1,000~1,115mm、座面高 440-555mm
エクストラハイバック:W680×D615×H1,150~1,265mm、座面高 440-555mm
材質 背:エラストマー樹脂またはメッシュ、または布地張り
座:布地張り
背ブラケット・肘受け:強化ナイロン樹脂
脚:強化ナイロン樹脂またはアルミダイキャスト
キャスター:ナイロン双輪キャスターまたは抵抗付ウレタン双輪キャスター
機能 ・ワンタッチ操作で前後左右上下と自在に動く4Dリンクアーム
・くるぶしを支点に背座が連動して動くアンクルムーブ・シンクロロッキング
・ロッキングの角度を5か所で固定できるシートアングルストッパー
・ロッキングの反発力調節
・座面にかかる圧力を分散させるペンディングシート
・ガス上下調節
・座の奥行調節
キャスター ナイロン双輪キャスター、抵抗付ウレタン双輪キャスター ロッキング角度固定 5か所
背もたれタイプ ハイバック、エクストラハイバック ロッキングタイプ アンクルムーブ・シンクロロッキング
本体重量 14.5~17.8kg ランバーサポート 〇(ランバーサポート付のみ)
ヘッドレスト 〇(エクストラハイバックのみ) アームレスト T型肘(固定)、アジャスタブル肘(4D可動肘)
必要工具 × 保証期間 最大3年(JOIFA準拠)

アクトチェアの詳細はこちら

バーテブラ03

バーテブラ03

vertebra03(バーテブラ03)はカスタマイズ性が高く、オフィスユースからリビングユースまでシーンやライフスタイルに合わせて選べるワークチェアです。正しい着座姿勢をサポートしてくれる座のスライド機能により、前傾、直立、後傾、ストレッチなどあらゆる姿勢で作業を行えるでしょう。また、座面の回転機構が備わっており、座ったまま身体の向きを自在に変えられるため、快適な立ち座りができます。コンパクトな設計で、空間のコーディネートがしやすい点も魅力です。

バーテブラ03
価格 66,100円(税込)~
サイズ 4本脚回転:W560 × D515 × H810mm、座面高 455mm
5本脚:W560 × D515 × H775-890mm、座面高 425-540mm
材質 背・座:布地張り
肘:エラストマー樹脂またはオーク無垢材
脚:アルミダイキャスト塗装仕上
キャスター:ナイロン双輪キャスターまたは抵抗付ウレタン双輪キャスターまたはスチールパイプ粉体塗装仕上またはスチールパイプ粉体塗装仕上オーク無垢材カバー付
機能 ・肘と背取付部の2点を軸としたデュアル背ロッキング座スライド機構
・背のロッキング
・座る人を正しい着座位置へ誘導する3次元形状の座面
・座面の前縁部がたわみ大腿部の圧迫を軽減
キャスター 無しまたは、ナイロン双輪キャスター
または抵抗付ウレタン双輪キャスター
ロッキング角度固定 ×
背もたれタイプ ローバック ロッキングタイプ デュアル背ロッキング座スライド
本体重量 9.5~11.6kg ランバーサポート ×
ヘッドレスト × アームレスト 固定
必要工具 × 保証期間 最大3年(JOIFA準拠)

バーテブラ03の詳細はこちら

【チェア】torteU(トルテユーチェア)

torteU(トルテユーチェア)

torteU(トルテユーチェア)は、スマートな設計かつシンプルな形状のオフィスチェアです。デュアルモーションロッキング機能が備わっているため、腰をサポートするだけでなく目の疲れも軽減して快適なデスクワークを実現します。背・座クッションは取替え・交換が可能なロングライフ設計なので、長期間使用することもできるでしょう。また、カラーバリエーションも豊富で、ホームインテリアやオフィスの内装に合った椅子選びが可能です。

torteU(トルテユーチェア)
価格 39,900円(税込)~
サイズ ローバック 肘なし:W445×D530×H770~885mm、座面高 410~525mm
ローバック ループ肘付:W540×D530×H770~885mm、座面高 410~525mm
ハイバック 肘なし W445×D560×H865~980mm、座面高 410~525mm
ハイバック ループ肘付:W540×D560×H865~980mm、座面高 410~525mm
材質 背・座:布地張り
本体:ポリプロピレン樹脂
ループ肘:強化ナイロン樹脂
脚:強化ナイロン樹脂
機能 ・ディスプレイと目との視距離変化が最小限に抑えられ、ロッキングに必要な幅が小さいデュアルモーションロッキング
・ロングライフ設計で取り換え可能な背座クッション
キャスター ナイロン双輪キャスター
または抵抗付ウレタン双輪キャスター
ロッキング角度固定 初期位置のみ
背もたれタイプ ハイバック、ローバック ロッキングタイプ デュアルモーションロッキング
本体重量 11.2~13.4kg ランバーサポート ×
ヘッドレスト × アームレスト 〇(ループ肘付のみ)
必要工具 × 保証期間 最大3年(JOIFA準拠)

torteU(トルテユーチェア)の詳細はこちら

まとめ

オフィスレイアウトは、コンセプトや自社の業務内容に合わせて設計することで作業効率が上がり、生産性の向上や従業員のモチベーションアップにつながります。また、オフィスレイアウトの設計に欠かせないオフィス家具は、デザイン性だけでなく姿勢や体をサポートしてくれる機能が搭載されているものを選べば、従業員の健康増進も期待できるでしょう。

これからオフィスレイアウトを見直し・設計する方は、今回ご紹介したポイントやパターンを参考に、自社に適したオフィスづくりを行ってみてください。