テレワークで腰が痛くなる人が増加中?おすすめの対策を紹介
公開日:2023.03.14 更新日:2023.12.19
テレワークの普及により、自宅で仕事をする方が増加しています。しかし、自宅の場合、オフィスのように仕事の環境が整っていないケースもあり、無理な姿勢で仕事を続けたために、腰を痛めるなどテレワーク不調を訴える方も少なくありません。
特に長時間デスクに向かう際は、適切な椅子を使い正しい姿勢で作業し、体の負担を軽くすることが大切です。そこで本記事ではテレワーク不調への対策として、おすすめの椅子の紹介をします。
テレワークにより腰が痛くなる人が増加している
初めにテレワークの浸透により腰が痛くなるなど、体の不調を訴える方が増加している背景について解説します。
テレワークに関する調査結果
テレワークにより体の不調を訴える方は増加傾向にあります。第一三共ヘルスケア株式会社が2020年8月に実施した「テレワークによる体の不調『テレワーク不調』に関する調査」によると、約3分の2に当たる65.4%のうち、の方が「何らかの不調を感じている」と回答しています。(有効回答は700人)
不調の内容は第1位が「肩こり」(41.6%)、第2位が「腰痛」(28.3%)となっており、身体面の不調を感じる方が多いようです。また、主な原因である「肩・腰等の痛み」を訴えている人の約4割が、仕事の業務効率低下につながったと回答していることから、テレワーク不調の予防・改善は企業にとって重要な課題といえるでしょう。
テレワークで腰が痛くなる理由
テレワークによって腰が痛くなる理由はいくつか考えられます。まずテレワークの場合、自宅で作業することが増える関係上、悪い姿勢で作業しがちな点があげられる理由です。自宅はオフィスと違い、デスクや椅子が不足しているケースが多いため、仕事に適したものを使えず、体の負担が大きくなる可能性があります。
また、テレワークでは長時間座って作業することが多くなりがちですが、同じ姿勢を続けることも腰を痛める原因になるでしょう。
さらにテレワークのような働き方が苦手で、ストレスを多く感じてしまう方も見受けられます。ストレスは心理的な負担だけでなく、肩こりや腰の痛みなど体にさまざまな悪影響を及ぼします。テレワークにはメリットも多くありますが、こうした状況を防ぐために自分なりに対策を取っておく必要があるでしょう。
テレワーク不調を起こさない対策とは
腰の痛みなどテレワーク不調を起こさないためには、対策を考える必要があります。以下に代表的な対策を5つ紹介します。
座り方を見直す
テレワークの場合、座った状態での作業が中心になるため、座る姿勢を正しくすることが重要です。机の高さや距離、足が地面につくか、下に支えるものがあるか、などを確認するようにしましょう。
正しく座るためには、臀部が完全に支えられ、背骨が椅子の背もたれと一直線になるようにすることや、キーボードやマウスを使うときは肘を90度に曲げ、手首はテーブルの上に平らに保つことなど意識すると良いでしょう。
定期的に立ち上がる
正しい座り方をしていても、長時間同じ姿勢を続けていれば疲労が蓄積し、肩こりや腰の痛みを引き起こすことも考えられます。
こうした症状を軽減するために、少なくとも1時間に1回は立ち上がって体を動かすことをおすすめします。また、1日のうちで定期的に休憩をとり、体を休めることも大切です。
軽いストレッチをする
立ち上がるときには、軽いストレッチをすることも大切です。ストレッチを行うと体の緊張やこわばりをほぐし、全身の血行を促進することができます。特に首、背中、手足を中心に、痛みや負担がかからない程度に行うと良いでしょう。
また、適度に体を動かせば、リフレッシュにもなります。テレワークでは身体面の不調だけでなく、メンタルの不調を訴える方も多い傾向にあるので、心身ともに良い状態を保つためにも有効です。
デスクやパソコンの高さを調整する
デスクやパソコンの高さ調整は、テレワークによる痛みや不快感を予防するうえで大きな効果をもたらします。
デスクは頭や首、肩に無理のない角度を保ちながら、快適に座れる高さにする必要があります。モニターやノートパソコンの高さも快適な位置や角度に調整し、首が曲がるのを防ぐようにすると良いでしょう。
腰に負担のかからない椅子を選ぶ
腰に負担のかからない椅子を選ぶことも大切です。高さや角度の調節が可能であり、さまざまなサポート機能が付属しているものが理想的といえるでしょう。
また、猫背にならず、背筋を伸ばして座れるようなタイプを選ぶことをおすすめします。さらに背中を支えて快適に座れるよう、十分な広さが必要です。具体的におすすめできる椅子の種類については、次項で詳しく解説します。
テレワークに適した椅子とは
テレワークに適した椅子はどのように選べば良いのでしょうか。選び方やおすすめの椅子の種類を以下に解説します
テレワークで使用する椅子の選び方
テレワークで使用する椅子は、背もたれやクッションがあり、机との距離が合わせられるように、高さや角度が調節できるタイプのものがおすすめです。また、
テレワークでは長時間座り続けることになりがちなので、背もたれや座面が腰をサポートする機能があると良いでしょう。
さらに肩や首にもサポートを与えるような椅子もあります。ただし、自分に合うかどうかは使ってみないとわからない場合もあるので、購入前にはできるだけ実際に座り心地を確認することをおすすめします。
オフィスチェアの特徴
オフィスチェアはビジネス用の椅子なので、長時間の使用を想定して設計されています。そのため、快適な座り心地であることはもちろん、高さの調整、背もたれや座面の角度調節、肘置きや足置きを備えたタイプが多くあります。
さらに身体にフィットするように形状を調整できるものもあります。デザインやカラーバリエーションも豊富なので、室内のインテリアにマッチするものを選ぶことができるでしょう。
ゲーミングチェアの特徴
ゲーミングチェアとはゲームプレイに適した椅子の総称です。長時間ゲームに集中するプロゲーマー用に作られているため、パソコンを使った事務作業に集中しやすいだけでなく、肉体的な負担を大きく減らせます。
ゲーミングチェアの特徴としては、180°近くリクライニングできる機能がある製品がほとんどである点があげられます。通常のオフィスチェアにはない機能であり、休憩や仮眠もしやすい作りになっているので、テレワークでは効果的に活用できるでしょう。
また、ゲーミングチェアは派手なデザインが多く、室内のインテリアに調和しない製品が多い傾向にありました。最近ではオフィスや住宅でも不自然にならない落ち着いたデザインのものも多く販売されるようになりました。
特に日本製のゲーミングチェアは日本のオフィスや住宅や家具とマッチするタイプのものが多いので、インテリアを重視する方におすすめです。
ITOKIのゲーミングチェアおすすめ5選
ACT gaming(アクトゲーミング)
プロゲーマー向けレーベル「Daidara」初となるモデルで、オフィスチェアとして2018年に発売され、テレワーク用としても高い人気を誇る「アクトチェア」をベースに作られたゲーミングチェアです。靴を履かない家庭用に設計されたため、ベースモデルのアクトチェアより最低座高が低く設定され座りやすくなっています。 アクトチェアの特徴である体の動きに合わせてしなやかに追従するバックレスとや、自由な動きを実現する4Dリンクアームなど、高い機能性を持つゲーミングチェアとなっています。また、ランバーサポートはワーカーの体に合わせて60mm・7段階の調整が可能です。
ACT gaming(アクトゲーミング) | |||
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価格 | 149,900円(税込) | ||
サイズ |
W640-780×D540-615×H1,135-1,225mm 座面高 425-515mm |
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材質 |
背:エラストマー樹脂、座:PS張地[バイラルオフ] 背ブラケット・肘受け:強化ナイロン樹脂 脚:アルミダイキャスト キャスター:ナイロン双輪キャスター |
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機能 |
・ワンタッチ操作で前後左右上下と自在に動く4Dリンクアーム ・くるぶしを支点に背座が連動して動くアンクルムーブ・シンクロロッキング ・ロッキングの角度を5か所で固定できるシートアングルストッパー ・ロッキングの反発力調節 ・座面にかかる圧力を分散させるペンディングシート ・ガス上下調節 ・座の奥行調節 |
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キャスター | ナイロン双輪キャスター | ロッキング角度固定 | 5か所 |
背もたれタイプ | エクストラハイバック | ロッキングタイプ | アンクルムーブ・シンクロロッキング |
本体重量 | 20.8kg | ランバーサポート | 〇 |
ヘッドレスト | 〇 | アームレスト | アジャスタブル肘(4D可動肘) |
必要工具 | × | 保証期間 | 最大3年(JOIFA準拠) |
エンダスト
パーツやスタイル、カラーなどを組み合わせで選ぶことができるゲーミングチェアです。
ヘッドレストの有無、アームレストの種類、座面クッションの硬さ、カラーリングなど、豊富なバリエーションの中から選ぶことができます。
エンダスト | |||
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価格 | 47,900円(税込)~ | ||
サイズ |
W665-675×D640-840×H1,195-1,285mm、座面高 395-485mm |
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材質 |
背張地:メッシュ(ポリエステル) 座張地:布地張り(ポリエステル) 背・脚:ガラス繊維強化ナイロン 座部:ポリプロピレン 背ブラケット:金属(鋼) クッション材:モールドウレタン |
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機能 |
・体重感応式シンクロロッキング ・背ロッキング固定 ・ランバーサポートの上下調節 ・メッシュ背もたれ ・ウレタンキャスター ・3Dヘッドレスト(高さ、角度、奥行き調節可) ・上下前後左右角度調整が可能な4Dアームレスト(10段階調節) |
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キャスター | ウレタン巻きキャスター | ロッキング角度固定 | 4か所 |
背もたれタイプ | ハイバックまたは、エクストラハイバック | ロッキングタイプ | 体重感応式シンクロロッキング |
本体重量 | 15~18.4kg | ランバーサポート | 〇 |
ヘッドレスト | 〇(※ヘッドレスト付のみ) | アームレスト | 無しまたは、1Dアーム(上下)、または4Dアーム(上下前後左右回転) |
必要工具 | × | 保証期間 | 最大3年(JOIFA準拠) |
クロスフォーカスコンパクト
「しごともあそびも、スタイルも」のクロスフォーカスチェアに、コンパクトモデルが加わりました。
小柄な方やお子様に最適なサイズです。
クロスフォーカスチェアのグレイ×ブラウンとチャコールグレーの2機種と同じファブリックカラーの組み合わせと、ファブリックとPVCレザーを組み合わせた3機種の8つのカラーバリエーション。
コンパクトモデルながらクロスフォーカスチェアと同様の機能を備えます。
クロスフォーカスコンパクト | |||
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価格 | 39,900円(税込) | ||
サイズ |
W620×D660-950×H1,110-1,155mm、座面高 390-435mm |
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材質 |
背・座:布地張り(ポリエステル) 脚:ガラス繊維強化ナイロン 背ブラケット:金属(鋼)エポキシ樹脂塗装 キャスター:ナイロン双輪キャスター |
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機能 |
・ネックサポート ・アジャスタブル肘(7段階調節) ・ランバーサポート ・最大135°で10段階調整が可能なリクライニング機構 ・リクライニングに合わせて上下する座面 ・ガス上下調節 ・ロッキング強度調整 ・硬さの違うウレタンを組み合わせた多重構造ウレタンシート |
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キャスター | ナイロン双輪キャスター | ロッキング角度固定 | 10か所 |
背もたれタイプ | エクストラハイバック | ロッキングタイプ | シンプルロッキング |
本体重量 | 18.3kg | ランバーサポート | 〇 |
ヘッドレスト | 〇 | アームレスト | 可動肘(7段階調節) |
必要工具 | × | 保証期間 | 最大3年(JOIFA準拠) |
X FOCUS CHAIR(クロスフォーカスチェア)
「X FOCUS
CHAIR(クロスフォーカスチェア)」は、オフィスワークや自宅でのデスクワークに最適な椅子です。
ネックサポート、ランバーサポートなど様々な機能が備わっており、長時間座っていても疲れにくい設計になっています。
また、シンプルでスタイリッシュなデザインで、自宅のインテリアにも違和感なく溶け込むデザイン性を備えています。
リクライニング機能があり、ソファーに使用される肌触りの良いファブリック(布張地)を採用しているため、作業の合間にリラックスする際も便利です。
クロスフォーカスチェア | |||
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価格 | 44,900円(税込) | ||
サイズ |
W690×D655-1,045×H945~1,310mm、座面高 415-520mm |
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材質 |
背・座:布地張り(ポリエステル) 脚:ガラス繊維強化ナイロン 背ブラケット:金属(鋼)エポキシ樹脂塗装 キャスター:ナイロン双輪キャスター |
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機能 |
・ネックサポート ・アジャスタブル肘(7段階調節) ・ランバーサポート ・最大135°で10段階調整が可能なリクライニング機構 ・リクライニングに合わせて上下する座面 ・ガス上下調節 ・ロッキング強度調整 ・硬さの違うウレタンを組み合わせた多重構造ウレタンシート ・日本製のバネを使用したリクライニングレバー |
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キャスター | ナイロン双輪キャスター | ロッキング角度固定 | 10か所 |
背もたれタイプ | エクストラハイバック | ロッキングタイプ | シンプルロッキング |
本体重量 | 19.3kg | ランバーサポート | 〇 |
ヘッドレスト | 〇 | アームレスト | 可動肘(7段階調節) |
必要工具 | × | 保証期間 | 最大3年(JOIFA準拠) |
サリダ YL9G
サリダチェアYL9Gは、サリダYL9にアクセントパーツを採用し、ゲームプレイに最適化したモデルです。ゲームプレイに最適化した高機能肘は、プレイヤーの繊細な位置調整にも対応するため、前後、左右だけでなく回転させることもできます。
さらに肘掛けは11段階の高さ調節が可能で、肘に接する面には柔らかなポリウレタンが採用されているため、体への負担を軽減することが可能です。
サリダ YL9G | |||
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価格 | 46,900円(税込) | ||
サイズ | W670mm×D705mm×H1130mm(SH:435~525mm) | ||
材質 |
背:エラストマー 背支柱・座裏カバー:ポリプロピレン 脚:アルミダイキャスト キャスター:ナイロン双輪キャスター |
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機能 |
・柔軟性と耐久性を兼ね備えたエラストマー製の背もたれ ・上下前後左右角度調整が可能な4Dアームレストを採用(11段階調節) ・体重を感知して自動でロッキング強度を調節する体重感応式シンクロロッキング ・最大126°で4段階固定が可能な調整が可能なリクライニング機構 ・ガス上下調節 ・型崩れしにくいモールドウレタンと体圧を分散させるベンディングシートを採用したシート ・5段階の座面の奥行調節 ・高機能ヘッドレスト ・オプションで座面交換に対応 |
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キャスター | ナイロン双輪キャスター | ロッキング角度固定 | 4か所 |
背もたれタイプ | エクストラハイバック | ロッキングタイプ | 体重感応式シンクロロッキング |
本体重量 | 21.5kg | ランバーサポート | × |
ヘッドレスト | 〇 | アームレスト | 4D可動肘(11段階調節) |
必要工具 | プラスドライバー | 保証期間 | 最大3年(JOIFA準拠) |
まとめ
テレワークの導入が生産性・効率性の向上につながった事例は多いものの、一方で肩こりや腰の痛みといった心身の不調に悩む方も少ないでしょう。特に長時間自宅で作業する方はテレワーク不調になりがちなので、利用しているデスクや椅子を見直して、仕事環境を整えることをおすすめします。
最後にご紹介したゲーミングチェアを取り入れれば、作業環境を快適にできますので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。